待ちに待った赤ちゃんが生まれ、ホッとしているのも束の間、生後のイベントについて調べていくとたくさんの行事があることに驚くと思います。赤ちゃんが生まれてからの1年間はイベントが非常に多く、年間を通すと6個もイベントがあるんです。
・お七夜(生後7日目)
・お宮参り(生後30日~33日目)
・お食い初め(生後100日目)
・ハーフバースデー(生後6ヵ月目)
・ファーストバースデー(生後12ヵ月目)
・初節句(ひな祭や子供の日)
今回の記事では、生後イベントについて、どのようなものがあるのか?どのようなことをしたら良いのか?についてご紹介します。2人目や3人目をご出産した方も、思い出しながら一緒に確認してみてくださいね。
お七夜(生後7日目)
文字通り、赤ちゃんが生まれて7日目にあるイベントで、家族として初めてのイベントです。赤ちゃんが生まれた日を初日として数え、無事に7日間生きてくれたことをお祝いするイベントのことを言います。「お七夜」の由来としては、今よりも医療が整っていない時代で生まれてから7日間生きるということは本当に喜ばしいことから「お七夜」という行事ができたとされています。お七夜の内容としては、家族や親戚が集まって食事会をしたり手形や足形、記念撮影をしたりしてお祝いをします。ちなみに赤ちゃんの名前を発表する「命名式」は、お七夜にすると良いとされています。気を付けて欲しいのが、外食はなるべく避けるということです。出産したばかりの母親や生まれたばかりの赤ちゃんには、まだまだ外出は負担になってしまうからです。自分達の自宅かどちらかの両親の実家といった、身体を休ませることのできる場所で行うことをおすすめします。
お宮参り(生後31日~33日目)
お宮参りをする時期は?
赤ちゃんが生まれて思いつくに関するイベントとして有名なものといえば「お宮参り」が挙げられるのではないでしょうか。「お宮参り」の他に「初宮参り」や「初宮詣」とも呼ばれます。このイベントは赤ちゃんが生まれた場所の産神様へ、無事に生まれたことやこれから健やかに成長するようにとお祈りする行事です。男子では生後31日~32日頃、女子では生後32日~33日頃に行うというのが正式な決まりです。ただ現在では、そこまで厳格に決めて行うイベントではなく、各家庭のタイミングによってイベントを行う場合が多いです。気になるイベントの内容ですが、神社へ行き赤ちゃんのご加護を願う参拝やご祈祷がメインです。その後に記念撮影や親族同士の食事会をするご家庭が多いようです。お宮参りの参拝やご祈祷をする場合には、初穂料を用意しておく必要があります。場所によって初穂料の金額や予約の有無が変わりますので、参拝やご祈祷をする際には必ず確認をしましょう。
お宮参りにはだれが参加する?
「お宮参り」に付き添うのは両親と、父方の祖父母というのが正式ではありますが、今は母方の祖父母も集まり、賑やかに過ごす場合が多いです。ただ参拝やご祈祷の際には、父方の祖母が赤ちゃんを抱っこするという習わしがあります。今は役割や決まりなどを厳格に守らなくてはいけない、という印象は薄れたように思われますが、事前に抱っこをする人は決めておいた方が当日スムーズにいきます。服装については親子それぞれが絶対にこれを着用しなくてはいけないなどの決まりはありません。
赤ちゃんにはベビードレスや祝着、女性は着物、男性はスーツが良いとされていますが、ラフすぎる恰好でなければ洋装でも良いとされています。
ただし赤ちゃんに「絽(ろ)」という着物をかけるのがマナーになっています。購入も出来ますし、レンタルも出来るので、家族で気に入った柄を選んで決めておくとよいですね。
お食い初め(生後100日目)
お食い初めというのは、赤ちゃんが一生食べ物に困らないように願ったり歯が生えてくる成長を喜び祝う行事です。お食い初めの他に箸揃いや箸祝い・真魚始め・百日の祝い(ももかいわい)と呼ばれることがあります。お食い初めで用意するものは3つあります。1つ目は食器です。
昔から漆塗りの食器を用意するという風習はありますが、今は長く使えるように離乳食で使う食器を用意するご家庭も多くなっています。他にも祝箸といってお正月や親戚が集まった際に使われる先端が丸くなってるお箸も用意しておきましょう。2つ目は歯固め石です。歯固め石とは、生えてくる歯が石のように固く頑丈なものでありますようにと願って用意する小さな石のことです。実際の使い方としては、お箸を歯固め石に軽く触ります。そのお箸を赤ちゃんの歯茎に優しく何度が触るだけで儀式としては終わりです。石を直接赤ちゃんに触らせるのは誤飲の恐れがありますので、必ずお箸でやってあげることをおすすめします。最後3つ目は御祝全膳です。さまざまな料理がありますが、基本的な一汁三菜を用意します。ご家庭によっては、めでたいという言葉にあやかって鯛を用意するところもあります。
ハーフバースデー(生後6ヶ月)
ハーフバースデーというのは欧米では多くの家庭が行う行事ですが、日本では最近入ってきたお祝いイベントです。特に何をしなければということはありません。ご自宅やスタジオなどで記念撮影をしたり、離乳食で祝ったりと家族で赤ちゃんの成長を喜ぶ行事の1つです。祖父母や親戚、友人などを呼んで、ちょっとしたパーティーのように過ごす方も多いようです。
ファーストバースデー(生後12ヶ月)
生まれて初めてのお誕生日を祝う行事をファーストバースデーと呼びます。ファーストバースデーでは、一升餅を背負ったり、選び取りをする地域もあります。まず一升餅とは、約一升分の重さのお餅のことです。この一生餅を赤ちゃんに背負わせ、可能であればそのまま踏ませたり立たせたりすることを言います。なぜ一升餅なのかというと、食べ物に困ることが無いようにといった願いや円満にいくように、長生きできるようにと様々な願掛けがあります。ただほとんどの赤ちゃんには一升餅の重さ、約2kgの重さを持つ事はできません。立つ、座る、転ぶ、それぞれに意味がありますので、赤ちゃんのペースで無理をせずやってみましょう。
・立つことが出来る「出世が出来る」「生活していくことができる」
・座ることができる「跡取りになってくれる」「身を落ち着かせてくれる」
・転ぶことができる「厄落とし」「今後悪いことを転がす」
次に選び取りというのは、赤ちゃんの将来を決める占いのようなものです。赤ちゃんの前に、いろいろなカードや物を置いてどれを選ぶか行方を見守ります。そして選んだカードや物によって、赤ちゃんがどのように育っていくのかを占います。一升餅や選び取りの他には家族全員での記念撮影や手形・足形をとったりと、1年という大きな節目を記念を残しておく方が多いようです。
初節句(ひな祭り・こどもの日)
初節句では、女子は3月3日の桃の節句、男子は5月5日の端午の節句の時に行います。用意するものは性別によって違います。女子であればひな人形、男子では兜鎧か五月人形を用意します。昔から節句の飾り物は父方の祖父母から贈られる風習があります。しかし昨今ではさまざまなサイズの飾り物が売られていますので、ご家庭の好みに合った節句飾りを購入して飾るところも多くなっているようです。お祝いの内容としては、お祝い膳を用意して家族や祖父母を招いて食事会をしたり赤ちゃんに着物を着せて記念撮影をします。着物は首が座っていない子、寝返りが出来ない子も着れるようにロンパースの形をした着物も販売しているので、月数に合わせて用意するのも楽しいかもしれませんね。
その他(敬老の日)
赤ちゃん自身に関する関係の他にも、祖父母へ感謝の気持ちを伝える敬老の日を忘れてはいけません。敬老の日の正式なお祝い方法というものはありませんが孫から祖父母へプレゼントを渡すというご家庭が多いようです。まだ孫が小さい場合は、両親がプレゼントを用意し渡すのは孫からという流れが良いでしょう。その他には祖父母のこれからを健康で過ごせるようにという気持ちを込めてお祝い膳を用意して、みんなで食事会をして楽しく過ごすというのも素敵ですね。いつからお祝いをすれば良いのか迷う方も多いかと思います。実は敬老の日は祖父母が何歳になったら、という決まりはありません。ですので、定年を迎えた時や孫が出来た時など節目が出来たら行うと良いタイミングかもしれませんね。
いかがでしたか?
赤ちゃんが生まれてから1年間の生後イベントについてご紹介しました。行事での決まり事やルールなどありますが、まずは母子共に健康第一で家族で楽しい時間を過ごすことが大事です。必ずしも全てやらなければいけない行事という訳でもありませんので、ご家族で行事をどのように過ごすか話し合ってみてはいかがでしょうか?赤ちゃんにとっても、ご家族にとっても素敵な1年にしてくださいね。
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