妊娠中に注意しておこうと心構えが誰しもある妊娠線。一度できてしまうと消えないの?妊娠線が出来やすい人と出来にくい人、妊娠による体の変化は人それぞれでい。その差は一体何なのか、妊娠線はどうしてできるのか、また、正中線との違いは?気になる妊娠線についてしっかり解説します。またその予防についても合わせて紹介します。
妊娠線とは
そもそも妊娠線とは、妊娠中に急激に体型が変わることで皮膚が引っ張られて避けてできてしまった肉割れです。お腹に妊娠線ができると、ピンクから赤紫色のアザみたいな線がいくつかでき、まるで地球のような模様になります。妊娠線は、妊娠中にお腹の中にいる小さな命が急速に成長し、急速にお腹が大きくなるのに皮膚が順応出来てないためにできてしまいます。しかし必ずできるものではありませんし、お腹以外にも鼠蹊部や胸の下、お尻と太腿の境目など普段急激に皮膚が伸ばされないようなところにも妊娠中の体型変化の影響で肉割れができる人もいます。産後の妊娠線の痕は白っぽく残り目立ちにくくはなりますが、妊娠線は出来てしまうと完全に消えることはありません。
妊娠線と正中線の違い
妊娠線とは
安定期が過ぎた7ヶ月頃からができやすいと言われています。その理由は、妊娠中期はひと月に約500グラムづつに成長している胎児もいます。また、安定期を過ぎた頃につわりがおさまって食欲が増進して体重が増えやすいのも妊娠線が出来やすい体型変化に繋がります。
正中線とは
正中線とは、妊娠中のお腹の真ん中に縦にまっすぐ伸びているラインのことを言います。おへそを通るようにして茶褐色のラインが生じ、色の濃さは人それぞれです。正中線は妊婦の約7割に正中線が出ていると言われていますが、生まれた時から元々体にあるものです。正中線を中心に人間は細胞分裂を繰り返しており、その名残が体に刻みこまれていて、妊娠中にお腹が大きくなるにつれて薄くなる皮膚と、ホルモンバランスの変化により正中線が目立つようになるというわけです。
妊娠線と正中線はどちらも妊娠中にできやすい体の変化の象徴のようなものですが、この2つの違いは、体の外側か内側かの影響によってできるものということです。妊娠線は皮膚が避けてしまったダメージとして現れるもので、正中線は妊娠中のホルモンバランスの変化によってメラニンが多く作られて内側から現れるものとなります。正中線は産後徐々に薄く見えなくなっていきますが、妊娠線は一度できてしまうと、皮膚のダメージは深いところまで裂けてしまっているので完全に消えることは難しいのが現状です・・・。
妊娠線はできる前に予防!
一度できてしまったら消えることがないなんて。できることなら妊娠線を作らずに済ませたいと思う人も多いのではないでしょうか。しかし、お腹はどんどん大きくなっていきます。それは大変喜ばしいことです。なので、お腹が大きくなる前に妊娠線の予防をしておくことが妊娠線をできにくくする近道になります。まずは。妊娠線が出来やすい人の特徴として、肌が伸びにくいとされる乾燥肌の人、1人よりもお腹が大きくなる多胎妊娠、加齢による肌の柔軟性が低い高齢出産、初参に比べてお腹が多きくなるのが早い経産婦、小柄や痩せ型でお腹が大きくなるにつれて大きく皮膚が引き伸ばされる人たちは特に出来やすいです。以上の特商に当てはまらなくても、遅くても妊娠中期からクリームやオイルを妊娠線が出来やすいところに塗ってしっかり保湿するといいです。また、急激な体重の増加が無いようにコントロールできるとさらにいいですね。必要以上の体重の変化は妊娠高血圧症候群や妊娠糖尿病など体にも負担になりやすいので、ご自身と赤ちゃんのためにも適度な体重増加を保つようにしてください。
妊娠線ができてもショックを受けないで
妊娠線が出来ないようにと原因や予防対策を挙げましたが、妊娠とはひとつの命が誕生するまでのとても神秘的な人間の体です。日に日に大きくなっていくお腹はこれから生まれる赤ちゃんが一生懸命成長しているとても愛おしいものです。その反面、予防をしていても出来てしまった妊娠線を見つけてショックを受ける人もいるかもしれません。女性だからこそ、覚悟はあるもの、自分の体に後が残ることにネガティブに捉えてしまうと思います。先ほども言いましたが、妊娠はとても神秘的で、女性にしか味わえないことです。さらに誰でもできることではありません。妊娠できるのは、健康な男女からでも約30パーセントです。さらにその中から赤ちゃんがお腹で育ち、産まれて来るのは1400兆分の1と言います。もはや想像もつかない数字ですね、そんな奇跡な経験をしてる体、お腹の子を守っている母親の証と言えるでしょう。
いかがでしたか?
妊娠中に起こる体の変化はたくさんあります。産後も残るのが妊娠線。早めの予防が妊娠線をできにくくするためには大事になります。妊娠中はつわりやマイナートラブルなど体の変化に気持ちも追いついていくのが大変です。自分の体調とよく相談しながら妊娠線のケアを怠らず、貴重な妊娠生活を楽しんでくださいね。
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